[サウンド・ラボ] EP-34 Tape Echo vs Galaxy Tape Echo
1970年代に登場したアナログ機材「テープエコー」のサウンドはデジタル化の現代でも魅力的だ。
エレクトリックギターをメインで使うギタリストにとってイフェクターは必需品だ。
イフェクターの中でも「エコー」(ディレイ)、「リバーブ」などの残響系のイフェクトは歪み、クランチ、クリーントーンなどのあらゆるギターサウンドに効果的な残響をもたらす機材であることから、多くのメーカーによるペダル製品、ソフトウェアのプラグイン開発と多種多様に存在している。
筆者はうん十年、ペダルタイプのBOSSデジタルディレイを使い続けてきたが、ライブよりもDAW環境が主になるとペダル系のハードウェアからソフトウェアに移行し、プラグインで使用することが日常になってしまった。
Universal Audio(UAD2)のディレイ系プラグインはいくつかあり、それぞれ用途によって使い分けているが、最近ではテープエコーのサウンドにも魅力を感じている。
本記事のテーマとなる「テープエコー」は、1970年代に登場しアナログ機材の中でも高価な機材としてアマチュアにはなかなか手の届かない代物だったが、ソフトウェアでそのサウンドを実機に近い形で再現できるようになった。
実機について調べてみた。
【Maestro Echoplex EP-3】
1975年、ディープパープル第4期のギタリストとして参加したトミー・ボーリンがアルバム『Come taste the band』の1曲目、「Comin' Home」で、「テープエコーを使っている」という記事を読んだ記憶がある。テープエコーという文字通り、テープがくるくる回って音を再生させているのかと、曲を聴きながらそのメカニズムを想像して楽しんでいた。
ハードウェアのテープエコーは後のアナログ、デジタルのイフェクターに取って代わられたが、デジタル化の現代においてテープ駆動によるディレイ、リバーブを好むミュージシャンも少なからずいるのではないだろうか。
EP-3はエコー以外にもプリアンプとしての効果もあるという魅力的な製品だ。
ユーザーの要望に応え、デジタル技術で再現したソフトウェア製品が、UAD2プラグイン「EP-34 Tape Echo」だ。>>> 製品情報はこちら
トミー・ボーリンが使っていたと言われている機材「Maestro Echoplex」は、著名なギタリストのサウンドづくりに寄与したようで、UAD2プラグイン「EP-34」の製品情報にはジミー・ペイジ、ブライアン・メイ、チック・コリア、エドワード・ヴァン・ヘイレン、エリックジョンソン、アンディー・サマーズらの名前も挙がっている。
【Roland RE-201 Space Echo】
Roland 製、RE-100とRE-200に継ぐ、1974年にリリースされたRE-201 Space Echoが最も注目を浴びたモデルであると、BOSSのページに記載がある。
>>> BOSSサイト内記事『RE-201 Space Echoが不朽の名機と呼ばれる理由』から引用
『複数の再生ヘッドによって生まれるディレイ・サウンドとスプリング・リバーブの組み合わせは、ロカビリー・サウンドによく見られる短いスラップバック・ディレイから、Pink FloydのDavid GilmourやThe ShadowsのHank Marvinが好んで使用したディレイ、U2のThe Edgeのサウンドの中核となる付点8分のディレイまで、様々なジャンルのサウンドをカバーすることができます』(上記、BOSSサイト内記事から引用)
上述の通りRoland Space Echoが多くのミュージシャンに愛用されていたことがわかる。
現在、中古品も高値で取引されている本シリーズはBOSSからハードウェアで後継機種も出ており、評価は高いようだ。
ハードウェアであるRoland RE-201 Space Echoをデジタル技術で再現したソフトウェア製品が、UAD2プラグイン「Galaxy Tape Echo」だ。>>> 製品情報はこちら
【ネット上のプラグイン・レビュー】
海外のUADユーザーフォーラムにUAD2プラグイン「EP-34 Tape Echo」と「Maestro Echoplex」の比較について投稿コメントがあったのでChat GPTにて翻訳した。>>> 原文はこちらのページに記載されている。
【ユーザーコメント ここから】
正直、どちらを選ぶかは難しいですね。というのも、両方必要だからです。
私はどちらもよく使いますが、スプリングリバーブの汎用性が高いので、どちらかと言えば「Galaxy」を使うことが多いです。比較用にオリジナルのハードウェア RE-200も所有しています。
選ぶ際の参考になりそうなポイントを挙げますね。
・EP-34:
ディレイとしてはDSP消費がかなり大きい
音色と雰囲気(vibe)が素晴らしい
SoundToysの EchoBoy もかなり近い音は出るが、EP-34特有の“mojo(魔力・色気)”には及ばない
・Galaxy(別名 Space Echo):
DSP負荷が軽い
スプリングリバーブが良い
よりクリエイティブな使い方ができ、EP-34より汎用性が高い(例:リバーブをパンさせ、エコーを反対側に配置するなど)
エコー自体もクール(old tape 設定推奨)ただし、ハードウェア実機やEP-34と比べると mojo は弱い
【ユーザーコメント終わり】
実機を所有するUAユーザーによる評価はとても参考になる。
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