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[サウンド・ラボ] SUPERIOR DRUMMER 3は史上最強のドラムス音源かもしれない

ドラムスサウンドにこだわるなら、この音源がおすすめ!

TOONTRACK社開発のマルチトラックドラム音源、「SUPERIOR DRUMMER 3」(以下「S3」)を2017年から使い始めて8年。

筆者はS3の音質の良さとライブラリーのバリエーションにとても満足しているが、まだまだ知らない機能があるので学習しながら実践しようと思う。

ドラムス音源は、リズムパターンが豊富であればあるほど、楽曲制作の際に選択の幅が広がるし、各打音の編集が可能ならバリエーションも増えるだろう。「S3」に収録されているコア・ライブラリは大容量で約235GB にも及ぶとのこと。オプションのAdd-on Packsを購入することでさらにバリエーションを増やすことができる。ジャンル別にドラムフレーズがあり、Intro、Verse、Pre Chorus、Chorus、Bridge、Fillsなど44.1 kHz / 24bit の音質で各パーツが用意されているだけに大容量になることは必至だ。(下図赤枠参照)

【S3の音質について】
ドラムス録音の際のスタジオ環境と臨場感は録音する上で重要な要素だが、S3はそれを満たしているそうだ。>>> こちらのSUPERIOR DRUMMER 3のサイト(SONICWIRE)に詳しく書かれている。

【S3制作のエンジニアとドラマーについて】
S3のサウンドについては、発売元のSONICWIREによると、Earth, Wind & Fire、Linda Ronstadt、Natasha Bedingfield、Herbie Hancock、Billy Joel、the Dixie Chicksを手掛けた巨匠George Massenburg氏がエンジニアを担当しているそうだ。(SONICWIRE社のページから引用)

録音時に実際に叩いているドラマーは、Mr. Superior Drummer、Norman Garschke氏。彼はヒルフェルスムおよびアムステルダムの音楽芸術学校でジャズ・パフォーマンスの修士号を取得したTOONTRACKのドラマー。(SONICWIRE社のページから引用)

【S3の機能について】
・高音質で臨場感を感じられるサウンドが素晴らしい。まさに目の前でドラマーが叩いているようなリアル感がある。

・S3内MIXERウインドウにて各ドラム音のイフェクト、ボリュームを調整することができる。DAWへの出力もS3からパラアウトすれば、スネア、タム、シンバル、ハイハット、バスドラそれぞれにイフェクトをかけるなど音の作りこみも可能だ。(下図はMIXERウインドウ)

・豊富なMIDIライブラリー(ジャンル別)の中からIntro、Verse、Pre-Chorus、Chorus、Bridge、Fillsを個別にソングトラックにドラッグアンドドロップしてサクサクとドラムパターンが作れてしまう。(下図赤枠)

・ソングトラックにドラッグアンドドロップしたA:MIDIデータの次に別のB:MIDIデータをドラッグアンドドロップしたが、Bのバスドラの音をAと同じに変更したいという細かいリクエストにも応えてくれる。例えばKickだけを別のMIDIにコピーすることもできる。(下図参照)

Kickだけを別のMIDIにペイスト。(下図参照)

・各ドラムサウンドのMIDIデータをグリッドエディターで編集し、打音の追加、移動、削除やVelocity(ベロシティ)を設定できる。(下図参照)

・テンポ設定もDAWとシンクロさせれば、楽曲内でBPMの変更を簡単に行える。

・ジャンル、カテゴリ別に分けられたドラムキットから好みのキットを選択できる。選択したドラムキットの各スネア、バスドラなどは個別に変更できるなど細かい対応が可能だ。(下図赤枠)

【ドラムキット別音色】
多数あるドラムキットの中から6点をピックアップした。各サウンドは同じMIDIファイルを使用しているので、音色のみが異なっている。

S3デフォルトのキット

S3:Atlanta Plate

S3:Black Metal

S3:Premier Rock

S3:Nashville Slam

S3:Metallic

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