[サウンド・ラボ] Kontakt「LEAP Hot Vocals」のボーカルフレーズを使った楽曲制作に挑戦
ボーカルフレーズを楽曲に採用するのも意外に良いかも

Native Instruments Kontakt 8の音源には、楽器音源以外にボーカルフレーズも用意されている。
この記事は、Kontaktに収録されたボーカルフレーズ、「LEAP Hot Vocals」を使ったサウンドの活用方法について記録したものである。
筆者の経験ではこれまでボーカルやループなどの音源はオーディオファイル(素材)をDAWに取り込むものと思っていたが、今や便利なツールが登場し、サンプリング、サンプリングの編集もソフトウェアで簡単にできるようになった。
具体的には、Kontakt(最新の8の場合)にオーディオデータをドラッグ&ドロップすることで、サンプリングデータを取り込んだり、Kontaktに用意されたオーディオデータもあるので、それらが割り当てられたデータをキーボードからMIDIで鳴らせるようになっている。
【使用ソフトウェア】
楽曲制作には、生エレクトリックベース以外はすべてKontaktを使用した。
【今回使用したライブラリ】
ボーカルフレーズを収録したLEAP Hot Vocals:「Lay kit」、「Do U kit」
【ドラムスパート他】
・ドラムス、キーボードの各パートはループ素材になっているものを主に使用した。
MIDIでレコーディングしていくと、鍵盤を押している間、DAW上のタイムラインにMIDIの横棒一本が伸びていくだけなので、ループの場合、まずは適当なところで終了させる。 サンプルの中で音として欲しい部分はKontaktの中でスライス編集が可能だ。(下図黄緑枠)
最終的にはMIDIから発音した音をオーディオで録音し編集することになる。
【ボーカルパート】
上述の「Lay Kit」を中心に使用。 あらかじめ作成していたリズムパターンとキーに合うボーカルフレーズを探し出すのが楽しい。 ただ、ボーカルのため、キーを極端に変えてしまうと、低すぎたり、高すぎたりして、不自然な音になってしまうため、Kontakt側でのチューニングが必要。(上図黄枠)
【チューニング】
ドラムス、キーボード、ボーカルと録音したところで、最後に生ベースの音を収録しようとしたところで、チューニングが合わないことに気がついた。どうやら、ボーカルフレーズ、キーボードともにデフォルトでは一般のチューナー(A 440Hz)と異なる設定になっていたようだ。 Kontakt LEAPの機能としてピッチの変更やスピードの調整、ループのスライスが可能なので、それを活用するべきだ。今回はベースのチューニングを下げて合わせることにした。今後の改善点というか、必須事項となる。
トライアルで完成した楽曲は下記Soundcloudでご視聴いただける。